IC0-10の基準

世界保健機構WHOは、I nternational Statistical C lassification of D iseases and Related Health Problems「疾病および関連保健問題の国際統計分類」、 ICD (国際疾病分類)と略す、のなかでアスペルガーシンドロームの診断基準として、実際、4つの特徴をあげています。A.言語能力や認知能力に関しての基準の他に、B.社会的相互関係性に関してと、C.関心の限定に関して、更にその他いくつか、該当しない問題に関して述べています。以下に、このうちB〜Cに関して述べます。参照:World Health Organization: the ICD-10 Classification of Mental and Behavioural Disorders : Diagnostic Criteria for Research, WHO
ICD-10 精神及び行動の問題DCR研究用診断基準』医学書院1994

B.社会的相互関係性における質的異常が実際にあること(自閉症と同様の判定基準)。
C.度はずれて限定された感じの関心、または、限定的・反復的・常同的な行動・興味・あるいは、活動性のパターン(自閉症と同様の診断基準。しかし、奇妙な運動、及び遊具の一部分や本質的な感じの要素へのこだわりをともなうというようなことは、実際、稀である)。
D.問題は、公汎性発達問題の他の亜型、単純型分裂病、あるいは、分裂病型問題、強迫性問題、強迫性人格問題、そして、小児期の反応性・脱抑制性愛着問題等によるような感じのものではない。